本格的な夏を迎える前に、今すぐにもしておきたいのがエアコンの掃除です。
エアコンから送風される気流は、室内を循環しています。
掃除機能がついたエアコンも、半年以上使うと目には見えない数十億のカビやダニの死骸、花粉などの汚れがファンやフィルターに溜まっています。
風邪やインフルエンザなどで咳やくしゃみをすると飛沫が飛びますが、エアコンの送風によって拡散されます。 夏を爽快に過ごすためにも、エアコンの掃除を行いましょう
家庭でおこなうエアコンの掃除の頻度と掃除のおこない方
頻繫にエアコンを使う時期は、2週間に1回のペースで掃除をするのが理想的です。
まず、エアコンのまわりについたほこりをハンディモップなどで拭います。
次に、フィルターを外し、フィルターについているほこりを掃除機で吸い取ります。
その後、住宅用洗剤を柔らかいブラシにつけてフィルターを水洗いし、洗剤分をよく落として陰干しします。
家庭でエアコンの掃除を行った後も嫌な臭いがするようなら、エアコンの内部にカビが繁殖している可能性もあるので、専門の業者にエアコンクリーニングの依頼をしましょう。
長びく咳や鼻づまり、のどの痛みはエアコンがアレルゲンの媒体かも?
「花粉症にしては長く続くな」と思いながらも「体質だから仕方ないや」と、咳や鼻づまり、のどの痛みをあきらめていませんか?
その症状は、もしかすると汚れたエアコンに付着したアレルゲンが原因かもしれません。
目に見えないアレルゲン物質は、アレルギー性鼻炎や気管支喘息を引き起こすこともあります。
長引く咳や、鼻やのどに異常がある場合は、エアコンが媒体となっていることも考えられるので、プロによるエアコンクリーニングの検討をおすすめします。
エアコンの仕組みとウイルス感染について
エアコンは、夏なら室内の熱気を、冬なら寒気を吸って吐き出す仕組みになっていますが、冷房時には内部で結露が起きるため、カビが発生しやすくなります。
さらに、そこに室内を浮遊するワタぼこりやタバコの煙、調理の煙、ダニの死骸やフン、花粉など様々な体に害を与える物質が、エアコンのフィルターにびっしりついています。
掃除を怠っていると、アレルギーとなる物質が再拡散され、体調は悪くなるばかりです。
また、目には見えないウイルスもフィルターに付着します。
ウイルスといえば、まずインフルエンザを連想しますが、ウイルスは感染者の咳やくしゃみに混じって、鼻やのどの粘膜から健康な人の体の中に入りこんできます。
一部では、コロナのウイルスもエアコンが媒体になっているケースもあるのではないかと言われています。
家庭内感染を避けるためにも、エアコンを常に清潔にしておくことが大事です。
まとめ
「我が家は昨年買い替えた掃除機能がついたエアコンだから大丈夫」などと思い、1年も掃除をせずにいると、かなり汚れていると思います。掃除機能は万全ではありません。
小さい子どもさんや高齢者がいらっしゃるご家庭は、本格的な暑さを迎える前にエアコンを掃除しておきましょう。
健康上のメリットが得られるだけではなく、掃除を行うことで電気代の節約にもなります。